カナダに約10年間住んでいました!
もう8年以上前なので今更ですが、もしかしたら「これ誰かの役に立つかも知れない!」と思ったので、今回私の実体験を書いてみようと思います。
(記憶が曖昧なところはすいません)
ストーカー被害の内容
モラハラクズ元彼から6年に渡り、執拗な電話・メール・SNSを通じての攻撃です。
この元彼との話を書くと長くなるので、リクエストがあれば今度ブログに書きますw
実際に別れてから身体的に直接被害があったわけではありません。
なので、「私さえ我慢して無視を続けていれば問題ない」と思い、長年この問題から目をそらしていました。
まーとにかくもう関わりたくないというのが本音でした。
警察に届け出を出そうと思ったきっかけ
- 私のカナダでの住所と電話番号が元彼にバレてしまった
- 共通の友人から電話で、元彼が気が狂って精神科に入院して自暴自棄になり、いろんな人(友人や同僚)に迷惑行為を働いているから、「自分を守るために警察に相談に行った方がいい」って諭されたから
こんなやつと付き合ってた自分完全にオワタ\(^o^)/
別れる際に、一切の個人情報や近況の共有をしたくなかったので、できる限りSNSや電話やメールを一切変更・解約して、夜逃げのように引っ越して、完璧に彼の前から消えることができたと思ったのですが、どうやら私の名前をオンラインで検索して、そこで引っかかった情報を隈なく探したようで、仕事で必要だった私が唯一運営していたウェブサイトに辿りつき、ここからドメイン情報を検索されて個人情報が共有されてしまいました。
恐ろしやー(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル ・・・もういやだ・・・
きっと(私を含めて)、真面目な日本人は自分に非があったかもしれないとか自分を責めて、警察に届出を出すなんていう考え自体思い浮かばないかも知れません。特に身体的な暴力を受けたわけでもないし・・・と悩んでいるかも知れません。(実際私も警察に行くなんて夢にも思っていませんでした。)
友人からの言葉に後押しされるように、ふらッとダメもとで警察署に立ち寄ったのをきっかけに、ここから、ちょっとした海外の警察TVドラマのような展開が始まっていきます。
勇気を持って警察署に相談しに行こう!
当時PRを保持していましたが、まだ留学生に毛の生えたような、英語も拙い小心者の私の戯言を誰も聞いてくれないんじゃないかって、行く前はすごく不安でした。
ちなみに、私が最初に行った警察署は、
Toronto Police Service 52 Division
255 Dundas St W, Toronto, ON M5T 2W5
おそらくジャスティンビーバーが出頭した同じ警察署w
女性警察官がフロントにいて、
「なんのよう?」
ってめちゃめちゃ威圧感満載で聞かれた私は、
「元彼にストーカされています・・・」
それからどうな嫌がらせを受けているか伝えました。
「(ストーカーの期間)どのくらい?」
って聞かれて、
「5~6年」
って答えたときの女性警察官の・・・、
「えっ、その男超きもくない?」っていう心の声とその表情を私は一生忘れないw
私も、「I know…」って心の中で言いながら、頷きました。
初めてその女性警察官と何かを共有した瞬間でしたw
物騒な事件が多い中、男女の痴話喧嘩を警察にしたところで真面目に取り合ってもらえないと思っていたのですが、
でもね、びっくり仰天。
そこから話がトントンを進み、
担当のdetective(刑事)が私に付いてくれることになりました。
警察署での対応の流れのまとめ
- 受付に被害内容を説明(聞かれた内容は、具体的にどのくらいの期間、どんな暴言を吐かれたとか、証拠はあるのかなど)
- 自分の個人情報を伝える(後日担当刑事から連絡が来るため)
実際に警察署での滞在時間は20~30分くらいでした。
被害の証拠を揃えておこう!
今回本当に実感したのが、
「論より証拠」
というように、被害を実際に見せられるものがあったほうが断然有利です。
警察署に行くと決めてから、過去や最近のメールの内容、SNSの書き込み、携帯電話への電話履歴を印刷して紙にまとめておきました。
後日担当のdetective(刑事)から電話で連絡が来る
No caller ID(非通知設定)と出たので一瞬電話に出るか悩んだのですが、電話に恐る恐る出てみると、担当になった刑事Hでした。
ここでは簡単な自己紹介と、事情聴取のため刑事管轄の警察署まで来てほしいとのことなので、事情聴取の日程を決めました。
緊張しすぎて、なぜか電話越しで正座して話していましたw
事情聴取に行く
事情聴取に行った警察署はここ
Toronto Police Service 13 Division
Eglinton West駅から徒歩7分くらいの距離です。
寒い冬空、グレーの暗い建物、受付で待たされているイカツイ男性たち、そしてぽつり日本人女子。
めちゃくちゃ場違い感満載でした。/(^O^)\ナンテコッタ
とりあえず、受付で刑事Hとアポがあると伝えて待つこと数分、
現れたのは、初老の優しそうなおじいちゃん刑事。
Detective Hと初対面です。
見かけだけではなく、話してみると実際に優しいおじいちゃんで超安心したのを覚えています。
人生初めての事情聴取部屋で事情聴取を開始
緊張しながらも、私の頭では海外刑事ドラマの映像がフラッシュバックしていましたw
まさにTVドラマや映画で見るような事情聴取部屋に通されます。
再度、自己紹介や今回の件について話しをして、私からはストーカー証拠書類を刑事Hに手渡しました。
もし裁判になった際に証拠品として今回の事情聴取をビデオに残しておきたいということで、ビデオカメラを前に、刑事の質問に答えていく質疑応答形式で事情聴取を行いました。
「私の下手くそな拙い英語で大丈夫でしょうか?」
と質問したら、
「私はあなたの言っていることは十分に理解できますよ」
って、本当に優しい(おじいちゃん)刑事さんでした。
事前にどんな質問をするかの説明や、私が共有したくない情報などはビデオに残らないように配慮してくれました。
実際にどんなことを話したかというと、
緊張しすぎてほとんど覚えていない!!!
役立たずですいません( TДT)
たしか、最初の警察署で話したような、被害内容や被害期間などを話したと思います。
決して一人でスピーチしろという感じではなく、予行練習や刑事から質問やツッコミを入れてくれるのでそこまで心配しなくて大丈夫だと思います。
そんな私はめっちゃ上がってましたが(´・ω・`;)
事情聴取が終わると、今度具体的にどうするかということを話します。
私の場合、
- 刑事が直接元彼に連絡をして注意をする
- 私からは今まで通り元彼から連絡がきたら無視して、決して直接連絡を取らないようにする
とのことでした。
その後、あなたは大丈夫そうだけどと言いつつも、丁寧にDVや性被害にあった方々が集うコミュニティーやカウンセリングを紹介してくれました。
最後に、何かあったらいつでも連絡してと名刺をもらい、何か進展があったら連絡をするとうことでした。
後日刑事Hから近況報告が来る①
1週間も経たないくらいに、刑事Hから連絡が来ました。
彼と連絡が着かないということです。
元彼なんと刑事からの電話をずっと無視しているようです。
元彼とのコンタクトは範囲を広げて引き続き続けるとのことでした。
そしてこの電話で新事実を知ることになります。
刑事Hから、
「今回は勇気を持って警察署に来てくれてありがとう」
って言われ、そして
「実は彼前科があったんだ」
こんなやつと付き合ってた自分完全にオワタ\(^o^)/(2度目)
これは完全に刑事Hが口を滑らせました。
いくらキモいストーカーだろうが、個人情報なので私にいうべきではなかったのですが、つい話の流れで言ってしまったようで、一体なんの前科があったのか私も気になって問いただしたのですが、
「殺人とかじゃないから安心して!」ってオイッ!!( ´Д`)っ))Д゚)・∵.
刑事Hもごめんねって謝っているので、それ以上聞けず、いまだに事実は藪の中です。
しかし、このこと(前科)も関係して警察がきちんと私のいうことを信用して、動いてくれたことは間違いありません。
と少しでもポジティブに考えて自分を慰めるしかありませんでした(´・ω・`)
こうして刑事Hが元彼にコンタクトを取ろうとしている間にも、アホな元彼は私にキモいメールと電話をかけてきたので、その度に証拠として刑事Hにメールで送っていました。
連絡が来るたびにゲンナリするのですが、リアルタイムでの証拠になるので頑張って証拠集めをしました。
後日刑事Hから近況報告が来る②
ついに元彼と連絡がついたという連絡でした。
どうやって繋がったかというと、元彼の父親経由でやっと本人と話せたようです。
精神がおかしくなり、実家に引き戻されていたようです。
刑事Hが問い詰めても、全くストーカー行為を認めようとしなかったので、初めてそこで私の名前と今までの証拠を伝え、そこで初めて気がついたようです。
いろいろ言い訳が出てきたようですが、
今後一切の私への連絡、接近は禁止。
もし破った場合は、Criminal Chargeとなるとはっきり伝えてくれました。
その後
さすがに直接警察からの勧告は効いたみたいで、
その後一切(今のところ)元彼からの連絡が途絶えました。
最後に刑事Hから、
「今までの経験から、おそらく元彼はあなたに連絡をしてこないでしょう。
でも、もし何かあったら渡した名刺にいつでも連絡してね」
最後まで優しい・・・( ゚இωஇ゚)ウルウル
6年間も続いたストーカー行為からやっと解放されました。
今回は警察が間に入ってくれているということで、もし今後何かあっても警察が対応してくれるという安心感があります。
今のところってとこで、警察に通報したことを逆恨みされてまた何かしてくる可能性がゼロではありませんが、現在平和に暮らしています。
まとめ
こんな私の小さなケースを真剣に取り扱ってくれたトロント警察には感謝です。
なかなか異国の地で警察に行くというのはとても勇気がいることだと思います。もし今ストーカー被害などで悩んでいる方、私のようなケースでもきちんと警察は話を聞いてくれるので、今回の記事が少しでも悩んでいる方の後押しになれば幸いです。
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